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建築CADとは?図面の種類や主要ソフト一覧、選び方を解説

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建築設計や施工の現場で欠かせないツールが「建築CAD」です。手書き図面に代わり、正確で効率的な図面作成を実現できるため、多くの設計事務所や建設会社で導入が進んでいます。
しかし、建築CADといっても、2D・3Dの違いやBIMとの関係、対応できる図面の種類、ソフトごとの特徴などはさまざまです。
本記事では、建築CADの基本的な意味や役割をはじめ、作成できる図面の種類、主要ソフト一覧、そして自社に合った建築CADの選び方までをわかりやすく解説します。これから導入を検討している方や、ソフトの見直しを考えている方はぜひ参考にしてください。



  • 【目次】
  • (1)建築CADとは?
    (2)建築図面について
    (3)CADソフトの選び方
    (4)2DCADと3DCADの違い
    (5)建築CADの主要ソフト一覧
    (6)建築CADのおすすめ
    (7)まとめ 

(1)建築CADとは?

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建築設計や施工の現場では、正確で分かりやすい図面作成が欠かせません。その業務を支えるのが「建築CAD」です。
手書き図面に比べて効率性や修正のしやすさに優れ、設計品質の向上や業務効率化に大きく貢献しています。ここでは、建築CADでできることと、建築CADオペレーターの仕事内容について解説していくので、参考にしてみてください。

CADソフトでできること

建築CADでは、平面図・立面図・断面図・配置図など、建築設計に必要な各種図面を正確に作成できます。寸法入力や縮尺設定が容易なため、ミスを防ぎながら効率的に作図できるのが特徴です。
また、レイヤー機能を活用すれば、構造・設備・内装などを分けて管理できます。3D対応ソフトであれば、立体モデルやパースの作成も可能です。完成イメージを可視化できるため、施主との打ち合わせやプレゼンテーションにも役立ちます。

建築CADオペレーターの仕事内容

建築CADオペレーターは、設計者の指示をもとに図面を作成・修正する専門職です。設計士が描いたラフスケッチや打ち合わせ内容をもとに、正確な図面へと仕上げます。

具体的には、平面図や詳細図の作成、既存図面の修正、図面データの整理などが主な業務です。設計意図を理解する読解力や、建築に関する基礎知識も求められます。近年は3D CADやBIMへの対応スキルも重視される傾向にあります。

 

  

(2)建築図面について

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建築プロジェクトでは、計画から完成までの各工程でさまざまな図面が作成されます。これらの建築図面は、設計者・施工会社・施主・行政機関など、多くの関係者が共通認識を持つための重要な資料です。
ここでは、代表的な建築図面の種類と、それぞれの役割について解説します。

基本設計図

基本設計図は、建物の全体像やコンセプトを具体化するための図面です。平面図・立面図・断面図などを通じて、建物の規模や配置、動線計画などを示します。主な目的は、施主との合意形成です。デザインや機能、概算コストの検討に用いられ、プロジェクトの方向性を固める段階で作成されます。

実施設計図

実施設計図は、実際に工事を行うための詳細な設計内容をまとめた図面です。寸法や材料、仕様などを具体的に記載し、施工に必要な情報を網羅します。基本設計図よりも精度が高く、構造図や設備図なども含めて作成されます。施工会社が見積もりや工程計画を立てる際の基礎資料にもなるでしょう。

施工図

施工図は、現場で工事を進めるために作成される図面です。実施設計図をもとに、実際の施工方法や納まりをさらに詳細化します。鉄骨の接合部や設備配管の取り合いなど、現場レベルでの調整内容が反映される点が特徴です。設計図と現場条件をすり合わせながら、品質確保のために重要な役割を果たしてくれます。

竣工図

竣工図は、建物完成後の最終的な状態を記録した図面です。工事中の変更点や仕様変更を反映し、実際の建物と一致する内容にまとめられます。維持管理や改修工事の際の重要資料となるため、正確性が求められるでしょう。建物の履歴を示す公式な記録として保管されます。

確認審査

確認審査は、建築基準法などの法令に適合しているかを行政や指定確認検査機関が審査する手続きです。設計図書一式を提出し、法的要件を満たしているかを確認します。審査を通過すると「建築確認済証」が交付され、工事着手が可能です。建築図面は、この法的手続きにおいても重要な役割を担っています。

 

(3)CADソフトの選び方

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CADソフトは種類が多く、機能や価格帯も幅広いため、目的に合わない製品を選ぶと業務効率やコスト面で不利になる可能性があります。導入後に後悔しないためには、自社の業務内容や将来の運用体制まで見据えた比較検討が欠かせません。ここでは、CADソフトを選定する際に押さえておきたい5つの視点を解説します。

用途で選ぶ

CADソフト選びでもっとも重要なのは、利用目的を明確にしないといけない点です。建築設計、設備設計、機械設計など分野によって必要な機能は大きく異なります。2D図面が中心であれば軽量な2D CADでも十分対応できますが、3DモデリングやBIM連携が求められる場合は高機能な3D CADが適しています。将来的な業務拡張も見据え、現在だけでなく数年後の運用イメージまで考慮して選定するのが重要です。

コストと操作性で選ぶ

CADソフトは買い切り型とサブスクリプション型があり、初期費用や年間コストが異なります。価格だけで判断せず、保守費用やアップデート費用も含めた総コストを把握するのが大切です。
また、操作性は日々の作業効率に影響します。高機能であっても操作が複雑では習得に時間がかかるでしょう。
体験版やデモを活用し、実務に近い環境で使いやすさを確認するのが重要です。

サポート体制で選ぶ

CADソフト導入後は、操作方法や不具合対応などでサポートが必要になる場面があります。問い合わせ対応の速さや対応手段、オンラインマニュアルや動画教材の充実度を事前に確認しておきましょう。
とくに初めて導入する場合や社内に専門人材が少ない場合は、研修制度や導入支援サービスの有無が重要です。長期的に安心して利用できる体制が整っているかが選定のポイントとなります。

業界水準かどうかで選ぶ

業界内で広く利用されているソフトを選ぶことで、データ互換性や人材確保の面で有利になります。協力会社や取引先が同じソフトを使用していれば、データ変換の手間やトラブルが減らせるでしょう。
また、業界標準ソフトは情報や操作ノウハウも豊富に公開されており、学習環境も整っています。自社だけでなく、関係企業との連携を考慮して選定することが重要です。

無料と有料ソフトウェアの比較

無料CADソフトは導入コストを抑えられる点が魅力です。小規模案件や学習用途には十分活用できます。ただし、機能制限やサポート不足、商用利用制限がある場合もあるでしょう。
一方、有料ソフトは機能が充実し、サポートやアップデートも継続的に提供されるのが強みです。業務で安定運用を求める場合は、有料ソフトのほうが適しているケースが多いといえます。


 

(4)2DCADと3DCADの違い

現場

CADソフトには大きく分けて「2DCAD」と「3DCAD」があります。どちらも図面作成に用いられますが、表現方法や活用範囲、業務への影響は大きく異なるでしょう。さらに近年は、3DCADを発展させた概念として「BIM」も普及しています。ここでは、それぞれの特徴と違いを分かりやすく解説します。

2DCAD

2DCADは、平面図・立面図・断面図などを二次元で作成するCADです。線や円、文字などを組み合わせて図面を描く形式で、従来の手書き図面をデジタル化したイメージに近いものです。
操作が比較的シンプルで動作も軽いため、多くの設計・施工現場で利用されています。修正や複製が容易で、短時間で正確な図面を作成できる点が強みです。一方で、立体的な干渉チェックや完成イメージの共有には限界があります。

3DCAD

3DCADは、建物や部品を立体モデルとして作成するCADです。高さや奥行きの情報を含むため、完成形を視覚的に把握しやすくなっています。平面図や立面図も3Dモデルから自動生成できるため、設計変更時の整合性を保ちやすくなります。また、干渉チェックや数量算出なども可能で、設計精度の向上につながるでしょう。
ただし、2DCADに比べて操作習得に時間がかかり、高性能なPC環境が求められる場合があります。

BIMとは

BIM(Building Information Modeling)は、3Dモデルに加えて、部材の仕様やコスト、施工情報などの属性データを一元管理する手法です。単なる立体作図ではなく、建物に関する情報を統合的に扱えます。
設計から施工、維持管理までデータを活用できるため、業務効率化や品質向上に貢献してくれるでしょう。近年は公共工事でもBIM活用が進んでおり、建築業界における新たな標準として注目されています。

 

(5)建築CADの主要ソフト一覧

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建築CADは数多く存在しますが、業界で広く利用されている代表的なソフトはいくつかに絞られます。ソフトごとに得意分野や機能、価格体系が異なるため、自社の業務内容に適した製品を選ぶことが重要です。ここでは、建築分野でとくに知名度と導入実績の高い主要ソフトを紹介します。

AutoCAD

AutoCADは、Autodesk社が提供する世界的に利用されている2D/3D対応CADです。汎用性が高く、建築だけでなく機械や土木など幅広い分野で採用されています。
DWG形式が業界標準として浸透しているため、データ互換性に優れている点が強みです。カスタマイズ性も高く、多様なプラグインや連携ツールが用意されています。建築専用機能を強化した「AutoCAD Architecture」も展開されています。

JW-CAD

JW-CADは、日本で広く利用されている無料の2DCADソフトです。動作が軽く、シンプルな操作性が特長で、中小規模の設計事務所や個人事業主にも多く利用されています。
建築図面の作成に適した機能が充実しており、国内ユーザーが多いため情報も豊富です。一方で、3D機能や高度な連携機能は限定的に感じられる部分があります。コストを抑えつつ基本的な図面作成を行いたい場合におすすめです。

Vectorworks

Vectorworksは、デザイン性に優れた2D/3D対応CADソフトです。建築設計だけでなく、内装や舞台設計など幅広い分野で活用されています。
直感的な操作性と高い表現力が特徴で、プレゼンテーション資料の作成におすすめです。建築向けの「Architect」シリーズでは、BIM機能も搭載されています。デザイン重視の設計業務を行う企業にとって魅力的な選択肢です。

ArchiCAD

ArchiCADは、Graphisoft社が提供するBIM対応ソフトです。建物を3Dモデルとして作成し、設計情報を一元管理できる点が特徴です。
操作性に優れ、設計者主体のBIM活用がしやすいと評価されています。意匠設計との親和性が高く、国内外で多くの設計事務所が導入している傾向が強いです。設計変更時の自動更新機能も充実しており、業務効率化と品質向上を両立できます。

Revit

Revitは、Autodesk社が提供するBIMソフトで、大規模案件やチーム設計に強みを持っています。建築・構造・設備を統合的に扱えるため、部門間の連携を円滑に進められるでしょう。
クラウド連携機能も充実しており、複数拠点での共同作業にも対応可能です。公共工事や大規模プロジェクトでの採用実績も豊富です。BIMを本格的に導入したい企業に適したソフトといえます。

 

(6)建築CADのおすすめ

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建築CADは業種や業務内容によって適したソフトが異なります。内装設計、住宅設計、大規模建築、意匠設計など、それぞれの現場で求められる機能や連携範囲は大きく変わるでしょう。
ここでは、業界別におすすめの建築CADの特徴を整理し、選定のポイントを解説します。

内装・インテリア業界向けCADソフト

内装・インテリア業界では、デザイン性の高さとパース表現力が重視されます。3Dモデリングやレンダリング機能が充実したCADソフトであれば、完成イメージを分かりやすく提案できるでしょう。
家具や建材データが豊富に用意されている製品は、作業効率向上に貢献してくれます。プレゼン資料をそのまま作成できる機能があると、提案から受注までの流れをスムーズに進められるでしょう。

住宅業界向けCADソフト

住宅業界では、確認申請図書の作成や法規チェック機能が重要です。住宅専用CADは、間取り入力から立面図や断面図を自動生成できるものが多く、設計効率を高められます。
建築基準法や各種条例への対応機能が備わっている製品もあります。数量拾い出しや見積連携機能があると、設計から営業まで一貫した業務管理が可能です。

ゼネコン向けCADソフト

ゼネコンでは、大規模プロジェクトや複数部門との連携が前提となります。そのため、BIM対応やクラウド共有機能を備えた高機能CADがおすすめです。
建築・構造・設備の統合管理が可能なソフトであれば、干渉チェックや工程調整を効率化できます。多数の関係者が同時に作業できる環境を構築できる点が、ゼネコン向けCADの大きな特徴です。

設計事務所向けCADソフト

設計事務所では、意匠性の高い設計表現と柔軟なモデリング機能が求められます。3D対応CADやBIMソフトは、設計変更時の修正作業を効率化できるでしょう。図面作成とプレゼン資料作成を一体化できるソフトは業務効率向上に有効です。また、データ互換性が高い製品を選ぶことで、協力会社との連携も円滑に進められます。

建築向け3DCADソフト

建築向け3DCADソフトは、立体モデルを中心に設計を進められる点が特長です。平面図や立面図を自動生成できるため、設計変更時の整合性を保ちやすくなります。
干渉チェックや数量算出機能を活用すれば、設計精度の向上とコスト管理を両立できるでしょう。BIM対応ソフトであれば、施工や維持管理まで見据えたデータ活用も可能になります。

 

(7)まとめ

紙

建築CADは、設計・施工の現場で欠かせない図面作成ツールです。平面図や立面図、施工図、竣工図など、工程ごとに必要な建築図面を正確かつ効率的に作成できます。2DCADと3DCAD、さらにBIMまで選択肢が広がるなかで、自社の業務内容や将来の展開に合ったソフトを選ぶのが重要です。

主要ソフトにはAutoCADやJW-CAD、Vectorworks、ArchiCAD、Revitなどがあり、それぞれ強みや用途が異なります。用途、コスト、操作性、サポート体制、業界標準かどうかといった観点を踏まえて比較検討するのが失敗しないポイントです。自社に最適な建築CADを導入し、設計品質と業務効率の向上につなげましょう。

当社では企業向けのCAD研修を実施しています。また、派遣スタッフ向けにAutoCADやRevit、Vectorworks、JW-CADの研修も用意しており、CADソフトが使える人材のご紹介や、就業中のスタッフのスキルアップも可能となっています。
CADオペレーターやCAD研修について、気になることやご相談がございましたら、お気軽にお問い合わせください。

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