建設業界 人材市場動向月次レポート 2025年9月

2025年7月の建設業界の最新雇用関連データ(2025年8月29日更新データより)
(1)建設業の就業者数・雇用者数・新規求人数
建設業の就業者数は486万人(前年同月比100.2%)、雇用者数は409万人(同102.8%)と、先月に続き前年同月を上回る推移となりました。
公共職業安定所(ハローワーク)における建設業の新規求人数は68,157人(前年同月比100.1%)と前年同月を若干上回りました。先月に引き続き、2ヵ月連続で前年同月比を上回りました。
(2)建築・土木・測量技術者(建設技術者)の雇用動向
ハローワークにおける建築・土木・測量技術者(常用・除くパート)の有効求人倍率は6.59倍(前年同月比0.01)となり、ここ1年間、大きな変化はない状況です。
労働需給の先行指標となる新規求人倍率はここ1年間横ばい状態で、今月は3ヵ月振りに前年同月より0.24ポイント増加となりました。
有効求人数は前年同月比101%となり、4月以降、前年同月比はやや上昇傾向です。
新規求人数は同103%と5月以降、3ヵ月緩やかに増加の傾向が見られます。
充足率は前年同月より0.26ポイント減少して2.73%となりました。
ハローワークで建設技術者を採用することは依然として困難な状況が続いています。
(3)建設・採掘の職業(建設技能工)の雇用動向
ハローワークにおける建設・採掘の職業(常用・除くパート)の有効求人倍率は5.66倍(前年同月比0.01ポイント増加)となり、ここ1年間、横ばい状態となっています。
労働需給の先行指標となる新規求人倍率は8.94倍(前年同月比0.08ポイント上昇)となり、こちらもほぼ横ばい状態です。
有効求人数は前年同月比101%となり、2ヵ月連続で前年同月から微増となっています。
新規求人数も同101%と前年同月から微増、建設技能工への求人意欲の高まりはやや落ち着いてきています。
充足率は前年同月より0.54ポイント低下して4.96%となり、ハローワークで建設技能工を採用することは困難な状況が続いています。
<用語解説>
- 有効求人倍率: 有効求人数/有効求職者数(倍)
- 新規求人倍率:新規求人数/新規求職者数 (倍)
※「新規求人」とは、その月に受け付けた求人をいい、前月から未充足のまま繰り越された求人と新規求人との合計を「有効求人」という。 - 充足率: (就職件数/新規求人数)× 100 (%)
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