【ウェビナーレポート・前編】日建連 杉浦氏がやさしく教えるBIM/CIM導入成功のための人材活用術(2021/9/14開催)

建設業界の生産性向上に貢献するといわれてきたBIM/CIM。
しかし、いざ導入したはいいものの、いまひとつ活用しきれていない、成果が出ない……そんなお悩みを抱えている企業の方は多いのではないでしょうか。それは技術の問題なのか、人材の問題なのか、それとも――。
BIM/CIMの現状とこれからについて、BIM/CIMに詳しい日本建設業連合会の杉浦伸哉さんにお話を伺いました。

建設HR編集部(以下、編集部)
みなさまこんにちは。「建設HR」のランチタイムセミナーにご参加いただきましてありがとうございます。本日はよろしくお願いいたします。

さて、本日は「BIM/CIM導入成功のための人材活用術」ということで、建設業界の生産性向上に資すると言われているBIM/CIM、これをどうやったらうまく使えるのか、どんな人をアサインしたらいいのかなど、みなさまが抱えているお悩みについて、第一人者の方にヒントやアイディアをおうかがいしていきたいと考えております。

本日のゲストをお呼びしたいと思います。一般社団法人日本建設業連合会i-Con技術TFリーダー、杉浦伸哉さんです。

杉浦伸哉氏(以下、杉浦)
はい、今日はよろしくお願いします。

編集部
よろしくお願いいたします。自己紹介の方をお願いできますでしょうか?

杉浦
ご紹介いただきました日建連の杉浦と申します。もうかれこれ25、6年ぐらいずっと活動させていただいていて、各種団体や委員会にも参加させていただいております。

特にですね、みなさんご存知かどうかわからないですが、「CALS/EC」開始当時から、または2012年から始まった国土交通省のBIM/CIMの取り組みということで、主に私は土木の人間なので、「土木」というカテゴリにおいて、このBIM/CIM推進委員会に携わらせていただいてるような状況です。

今日はどちらかというとその「土木」という切り札を事例として出しますが、タイトルにあるとおり人材というのはですね、土木も建築もあまり関係なく、ポイントはひとつかなと思っています。

編集部
ありがとうございます。どうぞよろしくお願いします。さて今回「やさしく教える」というタイトルをつけさせていただきましたが、さっそく刺激的な文言が……。

杉浦
「やさしく」と副題をつけていただいていますが、今日のタイトルも「人材」と「人財」、ありふれた言葉ですけどもね。これは「人財」「人材」どっちがいいとか悪いではないので、

仕事を進めていって成果を出していく時のポリシーとして、私、自分で「できないと言うな!どうやってやったらできるかを考えろ、これが僕らの仕事なんだ」といつも思っていて、このポリシーを曲げないで頑張っています。

ここのポイントは、人材だけではなくて仕事の進め方も含めてすべてに言えることなんですけれど、こと人材に関しますと、ものすごくウエイトのある言葉じゃないかなと思いまして、挙げさせてもらいました。

編集部
ありがとうございます。文字面だけで見ると、とても刺激的に見えますが、そういう意図で、この言葉の投げかけにも「やさしさ」が込められているということですね。

さて、本日ご覧いただいてる方々はBIM/CIMに関わってらっしゃる方がほとんどだと思いますが、いかんせん、私自身が業界のことを多少聞きかじっている程度の素人でございまして、まずBIM/CIMについて、どんな情報をチェックしておいたら間違いないのかを教えていただきたいんです。

杉浦
わかりました。今こちらに表示させていただきましたが、これは国土交通省の方で「BIM/CIMポータルサイト」というものをちょうど1年ぐらい前でしょうかね、立ち上げられています。

特にインフラ系ではありますが、こちらに各種基準とか、各種団体のさまざまな事例が掲載されております。こちらのサイトを一読いただくのは非常に価値あることかなと思います。

編集部
なるほど。このサイトを見れば、まずひと通りはつかめると。

杉浦
そうですね。ちょっとインフラ系なんで行政側の取り組みなんですが、根底にあるBIM/CIMというツールの使い方、仕事の進め方みたいなものは、決して民間では役立たないということはなくて、基本は一緒だと思っていますんで。全体網羅をする上では便利かなと思いますよ。

編集部
わかりました、ありがとうございます。それでは早速本題に入っていきたいと思いますが、このBIM/CIM、便利なものだと聞いてはいますが、具体的にどんなメリットがあるのかなと。お話をしていただければと思うのですが。

杉浦
はい。私自身も長く関わらせていただいていても、自問自答するんですよね。「そもそもBIM/CIMって、どんなメリットがあってそれは誰にとってのメリットなんだろうか」と。ややもすると、「言われたからやってます」みたいなことを感じちゃう時は、自分自身もありますしね。

あらためて、誰が誰のメリットを考えているのか、そのメリットがあるとどうなるのかを自問自答して、こんな資料をちょっと用意してみました。

この「ISO19650」に関して、みなさんがどれぐらいの関心があるかをまずお聞きしたいんですよね。

実はこの「ISO19650」、単に「ISOで規定された取り組みですよね」と多くの人が思っちゃうんですけれど、BIM/CIMを一言で語ると、多分、この言葉に尽きるんです。「ISO19650です」という。

編集部
はい。

杉浦
実は、これ「ISO19650-1」から「ISO19650-5」までありましてね、これの前身はイギリスで制定された「PAS1192」という基準があるんですけれど、そこに則った流れでISO化されたということになっています。

私が2014年にヨーロッパへ関係団体みんなで海外視察を行ったんですが、その時に「PAS1192」を見せていただいて、「なるほどなあ」と思ったのをいまだに覚えています。ここに書いているとおりで、「建物情報モデリング義務を含む建物や土木工事に関する情報の編成とデジタル化」と。

「ISO19650-1」から「ISO19650-5」まで、それぞれに同じようなことが書かれていますが、右下の図、国土交通省の資料の中に、「事業管理のための統合モデル活用ガイドライン(仮称)の策定」とありまして、「CDE(Common Data Environment)」なるものがよく言葉として出てきます。

これ実は、「ISO19650」にも準拠する流れ。ややもするとこの基準で「データをどうやって使うんですか?」みたいな話が中心になってしまうんですけれど、実はBIM/CIMは全部「プロセス」なんですね。

編集部
プロセスですか。

杉浦
「仕事を進めていくプロセスのツール」として、BIM/CIMがあって、プロセスを進めていく時にどうやって情報を管理していくか。それについて書かれているのがこの「ISO19650」なんです。

「プロセスを理解する」ことが一番BIM/CIMを理解する一番重要なポイント。実はこれって、みなさんがされている仕事にも影響してくるんですよ。

そういった意味では、よく「受注者のメリットですか、発注者のメリットですか」とみなさん言うんですけれど、「プロセス」の中で、BIM/CIMを捉えていく。そしてみずからのこととして考えないと、まったくもってメリットは出てこないんですね。

そういった意味で最初に「ISO19650」の資料を出しましたが、誰が誰のメリットを考えるのか、そもそもこれ、立ち位置でその価値は変わってくるので、まず、みなさん自分事としてしっかり考えてみてください。

編集部
ええ。

杉浦
これは誰かに言われてやる話じゃない。「仕事のプロセスをBIM/CIMで置き換えると何ができるのか」を積極的に考えるのが非常に重要なんです。
そのメリットがどうなるのかに関しては、受注者も発注者もどっちも業務の効率が上がりますから、それよりプロジェクト管理という観点で見たときに、どの立ち位置でこのツールを使うのか――。

こういったことをしっかり考えると、「誰のメリットですか」とか「効果はどうなんですか」みたいな話も、おのずと答えが出てくるんじゃないかなと思っています。

編集部
なるほど、ではBIM/CIMがもたらすメリット、これ一言で表しますと……

杉浦

まさに「プロセス管理」が非常に重要で、そのツールがBIM/CIMである。この基本は外さないでいただきたいなと思います。

編集部
なるほど、ありがとうございます。このプロセス管理において重要であるBIM/CIMですが、現在の普及度合いとしてはどのレベルなのでしょうか。

杉浦
これは、先ほどのガイドラインもしくは「国土交通省 BIM/CIM」というキーワードで検索すれば出てくるサイトに公開されている情報で、少し具体的な状況をご説明しようと思います。
つい先週、BIM/CIM推進委員会で発表された資料「令和3年度のBIM実施方針、件数の推移」から抜粋しております。あくまでもインフラ系の資料なので、民間とはまたちょっと違うという観点で見ていただきたいんですが……。

(グラフの)青色が業務、赤色が工事です。令和3年度の集計はこれからなんで、令和2年度までの集計です。業務としては「389件」をやっていますと。工事に至っては「126件」。
さて、編集長に逆質問したいんですが、これは数字としては多いと思いますが、少ないと思いますか?

編集部
このグラフを見ると「順調に伸びているな」と思えますが、実はまだまだ全体に占める割合としては少ないのではないかと……。

杉浦
そうなんですよね。だいたい1年間の業務の発注件数って約1万件ぐらいあるんです。1万件のうちの389件、3.89%。インフラ工事に至っては年間8000件ぐらいで、でもBIM/CIM活用は126件です。どうですか?……右肩上がりで進んでいそうだけれど、母数から比較すると、実態はまだまだトライを少し頑張っているぐらいじゃないですかね。それが今の実態だと思います。

実は国土交通省が、令和5年度には業務に関してすべての工事でBIM/CIMを原則適用するんだというチャレンジングな目標を掲げています。あと2年しかないんですよね。

ただ、「具体的にどういうことをやると原則適用か」は、これに書かれているような内容がありまして、例えば「3次元モデルの作成要領案に従ってモデルを作ろう」とか、「BIM/CIM活用ガイドラインに則ってこういう活用していこう」とか。

あとは「これらを活用するためにどんな人が必要なのか、というようなプログラムがあるので、こういったものを多くの人に感じていただいて、使えるようになってほしい」という目標も込めて令和5年度までに実施……というスケジュールを業務の方でも立てていますし、工事の方でも立てています。

「現状では(件数は)少ない」と言いつつも、今後さらに加速度的に増えていく案件をこなしていくために、今、我々が体験をしておかなければならない内容かなと思っています。

工事の方では、工事におけるファイルの送受信について、国総研(国土技術政策総合研究所)に「DXセンター」というものがこれからできるんですが、「そことやりとりしながらどんな使い方、あるいは情報のやりとりができるのか」という話とか「BIM/CIM活用ガイドラインでどんな活用事例を拡充していくか」などが書かれているのが実態です。

全体の枠組みとして令和5年度までにこういったスケジュール感で進めていきます。これがBIM/CIMの実態を表しているのかなと思います。

だから最初に言われたように「普及状況はどうですか」とよく聞かれるんですけれど、この普及状況がまだ数パーセントぐらいしかおこなわれていないこの状況で、どう考えるか、ですよね。「まだまだ先ですね」なのか「あと2年ありますね」と考えるのか。

この状況下において、私が今日の最初に言った「プロセス」が大事なんです。このBIM/CIMというものを「自分だったら業務や工事にどう落とし込めるんだろうか」あるいは「発注者がいる業界もしくは民間であれば、建築工事の中でプロジェクトをうまく進めていくプロセスの中に、BIM/CIMというツールをどう落とし込んでいくと、もっと自分たちが楽にできるか、あるいは効率的に仕事ができるのか」……こういったことを、常に考えながら進めていくべき段階。それが今の現状かなと思いますね。

編集部
ありがとうございます。ややシビアな数字も出ましたけれど、この現在の普及状況を見て「もう」なのか「まだ」と捉えるのか。そんなお話もありつつ、こちらも一言でまとめると、いかがでしょうか。

杉浦
そうですね、まずは自分の生産性向上を進めよう、と。いろいろな考え方がありまして、特にインフラ系は「基準が決まらないとできません」みたいなことを思っちゃうんですよ、私も含めて、みんなね。

それは確かにそうなんですけれど、ただ、何回も言いますがBIM/CIMというのはプロセスです。このプロセスを自分の生産性を高める、あるいはプロジェクトの生産性を高めるために、どう落とし込めるのか、どう使えるのか、これを自分で体感し理解しておかないと、その後に変化球は投げられませんよね?

なので、まずは自らの生産性向上を進める。その際に、このツールの威力をまず自分で勉強してよく感じておく。それが非常に重要なポイントだと思います。

編集部
ありがとうございます。なるほど、BIM/CIMはとても便利なものだと思いつつ、普及状況の現実的なお話もありつつで、BIM/CIM自体は国土交通省も積極的に旗を振っている。にもかかわらずやはり普及を阻む理由があるんじゃないかと思いますが、これを3点ほど挙げていただきたいなと。

杉浦
普及を阻む「要因」という強いものでは多分ないと思うんですけれど、まずは技術や心の持ちようですね。あるいはさっきの「BIM/CIMをとにかくやればいい」みたいな、なにか風習みたいな感覚。

それらも含めて課題を挙げるとしたらこういうこともあるかなと。

こちらの資料もBIM/CIM推進委員会資料からの抜粋なのですが、今、行政側も含めてこういった動きがありますよというのをご紹介しようと思ってこれを準備しました。

「BIM/CIMも進めていく」と簡単に言いますけれども、この「BIM/CIMというツールが、プロセスの中でどういった目的で使われた時、どんな効果があるのか」をすべて列挙できる人がどれぐらいいるかという話です。

これは自問自答していただいて全然問題ないのですが、BIM/CIMの経験値のある方、あるいはやっている方々で、BIM/CIMにはメリットがあり、「このプロセスでこういう使い方をこのタイミングでやるとすごく効果がある」ともうわかってらっしゃる方は、十分なこのスキルはあると思っていただいて構わないと私は思います。

業務では、こういうオーナーサイド、いわゆる発注者側が「リクワイヤメント」となるものを出していましてね。発注者が「こういうことをやりたいんですが、プロセスの中で、このBIM/CIMというツールを使って、その際にどういった課題がありますか、それはどうやったら解決できますか」……という要求事項を「リクワイヤメント」ってかたちで、国交省は、コア業務の場合だと6つ、挙げています。

これらを進める目的も「こういうことを目的としてこの項目を検証したい。だからやってみてください」と表の真ん中に書かれているんですけれど。先ほどの業務では385件ありましたけれど、BIM/CIMのいわゆる「指定工事・指定業務」の中心になっていると思っていただいていいかなと思っています。

このリクワイヤメントを見ていただくと、例えば①「設計選択肢の調査」。これはいわゆる配置計画を含めた比較検討のこと。従来だと平面図で1回作ってみて、それをいろいろ比較するために3案作る……みたいな手間かけていたわけですよね。

いかに短時間で複数のケースをこういったものを検討できるような状況になるか――というのもBIM/CIMの効果のひとつかなと。

これを実際にやってみると、どういうことができますか、あるいはどういう意思、意思決定が迅速にできますか、をやってみてほしいのがこの①です。そういった意味で②~⑥をずっと見ていただければいいんですけれども。

これ、いわゆる発注者側が求めるリクワイヤメントで、これに対して実際にやった方々の話を聞くと、難しかったり簡単にできちゃったりとピンキリですね。やっぱりそれは使い方もしくは業務の特性に応じて変わってくるものだと思っています。

この中で①②③はやればできるんです。やればね。
④⑤⑥がリスクが結構大きいかなとも思います。例えば④「概算工事費の算出」って、3次元モデルだからできそうな気はしますけれど、これやろうと思うとものすごく大変なんですよね。
単に数量だけ出せば工事費が出るという話ではない。環境条件も様々で、4次元も出るということで、まずは設計段階でどういう工事の手順を考えたのか――みたいな話を4次元モデルで作るんですが、④⑤辺りは、多分いっしょに検討しないとダメなもの。それを⑥というかたちで情報共有しながら進めていくと。ツールをプロセスの中にどういうふうに落とし込んで使っていくのかという意味では、非常に重要なリクワイヤメントだと思います。

工事の方では、どちらかというと「3次元モデルがあるから工事が楽になる」というよりは、3次元モデルもしくはBIM/CIMという属性も含めてこういったツールを使いながら、発注者と受注者間での検査業務、もしくは立会業務、監督業務とも言いますけれど現場確認への効率化をどこまで上げられるのか、ですね。

編集部
はい。

杉浦
これは工事受注者の施工会社である我々のメリットでもあるし、発注者側の監督官側のメリットでもあるので、「こういったものを上手にツールとして使いこなすことが業務の効率化になる。それを工事でもやってください」と書かれた内容です。

こういったものを技術のひとつとしてとらまえれば、まずやってみて、その可能性をしっかり自分の財産にしていくことで物事は進めていけるんじゃないかなと思っています。

これらを実施するためには基準要領の体系が作られています。……びっくりするほどたくさんありますよね。

こういったものを全部細かく理解するよりは、まずはリクワイヤメントとしての「何を求めているのか」から、自分の頭の中で体系を組み立てていくと、しっかりできるかなと思います。

今日のタイトルにもあった「人材」と「人財」、はい、これはどちらが上とか下ではなくて、例えばモデリングを得意にされる方は、どういうモデルの作り方が一番理想的なのか、あるいは、3次元モデルの作成をするときにどんな組み立て方だと正しい図面が3次元として表現できるのか、というようなテクニカルとしての基準類の読み込み方も大切でしょう。
また実際に工事を進めていったり、監理していったり、あるいはマネジメントとして使っていこうという時には、そのモデルをどうやって使っていくと一番良い使い方ができるのかみたいな話が挙げられる。

だから技術的には、例えば線形の考え方あるいはラウンドの作り方から、マネジメントの能力といいますか、「まとめる力」もやっぱり重要なポイントかなと思っています。その観点で、これらの技術を自分なりにスキルアップしていくのは非常に重要かなと思います。

あとはマインドですよね。
単にモデル作って終わり……というより逆にモデル作る人も、「このモデルはこんな活用しようとしているんだから、こういう作り方してあげたらもっと楽かも」――目的を理解した上で次の目的に応じて何か活用していくとか、マネジメントする人も、「このモデルをこう使っていこう」って目的を明確にして、対応していくのが重要かなと。

ややもすると目的と手段を勘違いするし、それは私も一緒なんですけれど、やはり「3次元モデルを使って何をするのか」をしっかり明確化することが、BIM/CIMの推進をやっぱり明確に進めていける部分だと思います。

ここの「阻む要因」の逆がしっかりわかっていないと、やっぱりダメだと私は思いますね。

編集部
なるほど。お伺いしてると、マインドの部分が大きいんでしょうかね。想像力とか、創意工夫力とか。とにかく目的を見失わないことが大事なのかなと感じました。

これを一言でまとめますと。これは己の戦い、ということですかね。

杉浦
そうですね。前向きか後ろ向きかはちょっと置いといたとしても、BIM/CIMに対して興味を持って、「なぜこうなってるんだろう、自分だったらこうするのに」って常に自問自答できる人は、技術的な課題や、「手段と目的を間違わない」などに対してすごく上手いと思うんですよね。

その意味で、こういったツールを「どんどん積極的に進めよう」とされるのも、あるいは「言われるまで待っておこう」とするのも、自分自身がやっぱり問題なのかなと、私自身もやっていて思います。

編集部
そうですね、「目的と手段を勘違いしない」というのはBIM/CIMに限らず、仕事全般に言えることですね。私自身も耳が痛い限りです……。

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