2022年12月の建設業界の最新雇用関連データ
(1)建設業の就業者数・雇用者数・新規求人数
建設業の就業者数は473万人(前年同月比101.7%)、雇用者数は392万人(同101.3%)と、ともに3カ月連続で前年同月を上回りました。
<建設業の就業者数と雇用者数の推移>
公共職業安定所(ハローワーク)における建設業の新規求人数は71,458人(前年同月比92.9%)と前年同月を下回りました。
<建設業の新規求人数の推移(新規学卒者とパートを除く)>
(2)建築・土木・測量技術者(建設技術者)の雇用動向
ハローワークにおける建築・土木・測量技術者(常用・除くパート)の有効求人倍率は7.27倍(前年同月比0.57ポイント上昇)となり20カ月連続で前年同月を上回りました。
労働需給の先行指標となる新規求人倍率は6カ月連続で前年同月を上回り13.19倍(前年同月より0.48ポイント上昇)となりました。今後は、更に人材需給がひっ迫することが推測されます。
有効求人数は前年同月比100.7%となり24カ月連続で前年同月を上回りました。新規求人数も同100.2%と同じく24カ月連続で前年同月を上回っています。ただし、増加の勢いは鈍化傾向であり建設技術者の需要はやや落ち着きつつあります。
充足率は前年同月より0.18ポイント低下して2.32%となりました。ハローワークで建設技術者を採用することは依然として困難な状況が続いています。
<建築・土木・測量技術者の雇用関連指標の推移(常用・除くパート)>
(3)建設・採掘の職業(建設技能工)の雇用動向
ハローワークにおける建設・採掘の職業(常用・除くパート)の有効求人倍率は6.25倍(前年同月比0.49ポイント上昇)となり、9カ月連続で上昇しました。
労働需給の先行指標となる新規求人倍率は10.09倍(前年同月比0.27ポイント上昇)となり、7カ月連続で上昇しました。今後も、人材需給が更にひっ迫することが推測されます。
有効求人数は前年同月比98.3%となり、3カ月連続で前年同月を下回りました。新規求人数も同94.0%と前年同月を下回り、建設技能工への求人意欲の高まりはやや沈静化してきています。
充足率は前年同月より0.25ポイント低下して4.19%となり、ハローワークで建設技能工を採用することは困難な状況が続いています。
<建設・採掘の職業の雇用関連指標の推移(常用・除くパート)>
<用語解説>
- 有効求人倍率: 有効求人数/有効求職者数(倍)
- 新規求人倍率:新規求人数/新規求職者数 (倍)
※「新規求人」とは、その月に受け付けた求人をいい、前月から未充足のまま繰り越された求人と新規求人との合計を「有効求人」という。
- 充足率: (就職件数/新規求人数)× 100 (%)