【2023年1月】建設業界 人材市場動向月次レポート

2022年11月の建設業界の最新雇用関連データ

(1)建設業の就業者数・雇用者数・新規求人数


建設業の就業者数は484万人(前年同月比102.1%)、雇用者数は403万人(同104.4%)と、ともに前年同月を上回りました。

<建設業の就業者数と雇用者数の推移>

建設業の就業者数と雇用者数の推移

公共職業安定所(ハローワーク)における建設業の新規求人数は68,943人(前年同月比101.4%)と3か月ぶりに前年同月を上回りました。

<建設業の新規求人数の推移(新規学卒者とパートを除く)>建設業の新規求人数の推移


(2)建築・土木・測量技術者(建設技術者)の雇用動向


ハローワークにおける建築・土木・測量技術者(常用・除くパート)の有効求人倍率は7.10倍(前年同月比0.64ポイント上昇)となり19カ月連続で前年同月を上回りました。

労働需給の先行指標となる新規求人倍率は5カ月連続で前年同月を上回り11.35倍(前年同月より1.12ポイント上昇)となりました。今後は、更に人材需給がひっ迫することが推測されます。

有効求人数は前年同月比102.2%となり23カ月連続で前年同月を上回りました。新規求人数も同100.9%と同じく23カ月連続で前年同月を上回っており、建設技術者の需要は増加傾向が依然として続いています。

充足率は前年同月より0.65ポイント低下して2.69%となりました。ハローワークで建設技術者を採用することは依然として困難な状況が続いています。 

<建築・土木・測量技術者の雇用関連指標の推移(常用・除くパート)>
建築・土木・測量技術者の雇用関連指標の推移


(3)建設・採掘の職業(建設技能工)の雇用動向


ハローワークにおける建設・採掘の職業(常用・除くパート)の有効求人倍率は6.23倍(前年同月比0.51ポイント上昇)となり、8カ月連続で上昇しました。

労働需給の先行指標となる新規求人倍率は9.59倍(前年同月比1.60ポイント上昇)となり、6カ月連続で上昇しました。今後も、人材需給が更にひっ迫することが推測されます。

有効求人数は前年同月比99.4%となり、2カ月連続で前年同月を下回りました。一方、新規求人数は同102.6%となり3カ月ぶりに前年同月を上回りました。建設技能工の採用意欲は再び高くなっています。

充足率は前年同月より0.68ポイント低下して5.29%となり、ハローワークで建設技能工を採用することは困難な状況が続いています。

<建設・採掘の職業の雇用関連指標の推移(常用・除くパート)>図表4建設・採掘の職業の雇用関連指標の推移


<用語解説>

  1. 有効求人倍率: 有効求人数/有効求職者数(倍)
  2.  新規求人倍率:新規求人数/新規求職者数 (倍)
    ※「新規求人」とは、その月に受け付けた求人をいい、前月から未充足のまま繰り越された求人と新規求人との合計を「有効求人」という。
  3. 充足率: (就職件数/新規求人数)× 100 (%)

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