2022年7月の建設業界の最新雇用関連データ
(1)建設業の就業者数・雇用者数・新規求人数
建設業の就業者数は458万人(前年同月比97.7%)と5カ月連続で前年同月を下回りました。一方、雇用者数は384万人(同101.6%)は2カ月連続で前年同月比を上回りました。
<建設業の就業者数と雇用者数の推移>出典:総務省「労働力調査」より作成
公共職業安定所(ハローワーク)における建設業の新規求人数は75,084人(前年同月比103.4%)と20カ月連続で前年同月を上回りました。建設業における人材需要は高水準が続いています。
<建設業の新規求人数の推移(新規学卒者とパートを除く)>出典:厚生労働省「一般職業紹介状況」より作成
(2)建築・土木・測量技術者(建設技術者)の雇用動向
ハローワークにおける建築・土木・測量技術者(常用・除くパート)の有効求人倍率は6.38倍(前年同月より0.23ポイント上昇)と、15カ月連続で前年同月を上回りになりました。
労働需給の先行指標となる新規求人倍率は10.71倍(前年同月より0.91ポイント上昇)と、2カ月ぶりに前年同月を上回りました。一方、新規求職者は前年同月比96.9%と2カ月ぶりに減少に転じています。
有効求人数は前年同月比104.9%となり19カ月連続で前年同月を上回りました。新規求人数も同106.0%と、同じく19カ月連続で前年同月を上回っており、建設技術者の需要は増加傾向が依然として続いています。
充足率は前年同月より0.47ポイント低下して2.88%となり、ハローワークで建設技術者を採用することは困難な状況が続いています。
<建築・土木・測量技術者の雇用関連指標の推移(常用・除くパート)>出典:厚生労働省「一般職業紹介状況」より作成
(3)建設・採掘の職業(建設技能工)の雇用動向
ハローワークにおける建設・採掘の職業(常用・除くパート)の有効求人倍率は5.64倍(前年同月比0.22ポイント上昇)と、4カ月連続で前年同月比を上回りました。
労働需給の先行指標となる新規求人倍率は、新規求職者数が前年同月比83.5%に減少したこともあり、9.31倍(前年同月比1.76ポイント上昇)と2カ月連続で前年同月比を上回りました。
有効求人数は前年同月比102.9%となり、23カ月連続で前年同月を上回りました。新規求人数も同103.0%と同じく23カ月連続で前年同月を上回り、建設技能工への求人意欲は上昇傾向が続いています。
充足率は前年同月より0.69ポイント低下して5.29%となり、ハローワークで建設技能工を採用することは困難な状況が続いています。
<建設・採掘の職業の雇用関連指標の推移(常用・除くパート)>出典:厚生労働省「一般職業紹介状況」より作成