2022年6月の建設業界の最新雇用関連データ
(1)建設業の就業者数・雇用者数・新規求人数
建設業の就業者数は464万人(前年同月比99.1%)と4カ月連続で前年同月比を下回りました。一方、雇用者数は387万人(同100.8%)で4カ月ぶりに前年同月比を上回りました。
<建設業の就業者数と雇用者数の推移>出典:総務省「労働力調査」より作成
公共職業安定所(ハローワーク)における建設業の新規求人数は82,909人(前年同月比101.6%)と19カ月連続で前年同月を上回りました。建設業における人材需要は高水準が続いています。
<建設業の新規求人数の推移(新規学卒者とパートを除く)>出典:厚生労働省「一般職業紹介状況」より作成
(2)建築・土木・測量技術者(建設技術者)の雇用動向
ハローワークにおける建築・土木・測量技術者(常用・除くパート)の有効求人倍率は5.94倍(前年同月比0.18ポイント上昇)と、14カ月連続で前年同月を上回りました。
労働需給の先行指標となる新規求人倍率は10.21倍(前年同月より0.16ポイント低下)と、2カ月連続で前年同月を下回りました。人材需給のひっ迫度は若干鎮静化に向かっていると推測されます。
有効求人数は前年同月比103.7%となり18カ月連続で前年同月を上回りました。新規求人数も同104.4%と、同じく18カ月連続で前年同月を上回っており、建設技術者の需要は増加傾向が依然として続いています。
充足率は前年同月より0.50ポイント低下して3.05%となり、ハローワークで建設技術者を採用することは困難な状況が続いています。
<建築・土木・測量技術者の雇用関連指標の推移(常用・除くパート)>出典:厚生労働省「一般職業紹介状況」より作成
(3)建設・採掘の職業(建設技能工)の雇用動向
ハローワークにおける建設・採掘の職業(常用・除くパート)の有効求人倍率は5.42倍(前年同月比0.05ポイント上昇)と、3カ月連続で前年同月比を上回りました。
労働需給の先行指標となる新規求人倍率は9.09倍(同0.34ポイント上昇)2カ月ぶりに上昇に転じました。
有効求人数は前年同月比103.9%となり、22カ月連続で前年同月を上回りました。新規求人数も同100.3%と同じく22カ月連続で前年同月を上回っており、建設技能工への求人意欲は上昇傾向が続いています。
新規求職者数は前年同月比96.6%となり減少に転じましたが、有効求職者数は2020年7月から24カ月連続で前年同月を上回っています。
充足率は前年同月より0.69ポイント低下して5.29%となり、ハローワークで建設技能工を採用することは困難な状況が続いています。
<建設・採掘の職業の雇用関連指標の推移(常用・除くパート)>出典:厚生労働省「一般職業紹介状況」より作成