2022年4月の建設業界の最新雇用関連データ
(1)建設業の就業者数・雇用者数・新規求人数
建設業の就業者数は478万人(前年同月比95.4%)、雇用者数は393万人(同97.5%)で、ともに前年同月を下回りました。減少幅は大きくなっています。
<建設業の就業者数と雇用者数の推移>出典:総務省「労働力調査」より作成
公共職業安定所(ハローワーク)における建設業の新規求人数は78,205人(前年同月比103.8%)と17カ月連続で前年同月を上回りました。建設業における人材需要は高水準が続いています。
<建設業の新規求人数の推移(新規学卒者とパートを除く)>出典:厚生労働省「一般職業紹介状況」より作成
(2)建設技術職の雇用動向
ハローワークにおける建築・土木・測量技術者(常用・除くパート)の有効求人倍率は12カ月連続で前年同月を上回り5.83倍(前年同月より0.34ポイント上昇)になりました。
労働需給の先行指標となる新規求人倍率も16カ月連続で前年同月を上回り6.33倍(前年同月より0.29ポイント上昇)となりました
。
有効求人数は前年同月比104.8%となり16カ月連続で前年同月を上回りました。新規求人数も同101.2%と同じく16カ月連続で前年同月を上回っており、建設技術者の需要は増加傾向が依然として続いています。
充足率は前年同月より0.46ポイント低下して3.42%となり、ハローワークで建設技術者を採用することは困難な状況が続いています。
*充足率=(就職件数/新規求人数)×100(%)
<建築・土木・測量技術者の雇用関連指標の推移(常用・除くパート)>出典:厚生労働省「一般職業紹介状況」より作成
(3)建設技能工の雇用動向
ハローワークにおける建設・採掘の職業(常用・除くパート)の有効求人倍率は4カ月ぶりに上昇に転じて、前年同月を0.08ポイント上回って5.18倍となりました。
労働需給の先行指標となる新規求人倍率は前年同月を0.66ポイント上回る6.92倍と3カ月連続で上昇しており、人材需給は再び逼迫してくることが推測されます。
有効求人数は前年同月比102.9%となり、20カ月連続で前年同月を上回りました。新規求人数も同105.9%と同じく20カ月連続で前年同月を上回っており、建設技能工への求人意欲は上昇傾向が続いています。
新規求職者数は前年同月比95.9%となり3カ月連続で前年同月を下回りました。
充足率は前年同月より1.49ポイント低下して5.43%となり、ハローワークで建設技能工を採用することは困難な状況が続いています。
<建設・採掘の職業の雇用関連指標の推移(常用・除くパート)>出典:厚生労働省「一般職業紹介状況」より作成