【2022年5月】建設業界 人材市場動向月次レポート

2022年3月の建設業界の最新雇用関連データ

(1)建設業の就業者数・雇用者数・新規求人数

建設業の就業者数は492万人(前年同月比98.0%)、雇用者数は405万人(同99.3%)で、ともに前年同月を下回りました。

<建設業の就業者数と雇用者数の推移>HR_202205m_001出典:総務省「労働力調査」より作成

公共職業安定所(ハローワーク)における建設業の新規求人数は81,491人(前年同月比102.8%)と16カ月連続で前年同月を上回りました。建設業における人材需要は高水準の状況が続いています。

<建設業の新規求人数の推移(新規学卒者とパートを除く)>HR_202205m_002出典:厚生労働省「一般職業紹介状況」より作成

(2)建設技術職の雇用動向

ハローワークにおける建築・土木・測量技術者(常用・除くパート)の有効求人倍率は11カ月連続で前年同月を上回り6.47倍(前年同月より0.45ポイント上昇)になりました。
労働需給の先行指標となる新規求人倍率も15カ月連続で前年同月を上回り9.60倍(前年同月より1.37ポイント上昇)となりました。
有効求人数は前年同月比105.8%となり15カ月連続で前年同月を上回りました。新規求人数も同107.1%と同じく15カ月連続で前年同月を上回っており、建設技術者の需要は増加傾向が依然として続いています。
充足率は前年同月より0.74ポイント低下して3.54%となり、ハローワークで建設技術者を採用することは困難な状況が続いています。 
*充足率=(就職件数/新規求人数)×100(%)

<建築・土木・測量技術者の雇用関連指標の推移(常用・除くパート)>HR_202205m_003出典:厚生労働省「一般職業紹介状況」より作成

(3)建設技能工の雇用動向

ハローワークにおける建設・採掘の職業(常用・除くパート)の有効求人倍率は前年同月より0.12ポイント低下して5.21倍となりました。3カ月連続の低下です。
労働需給の先行指標となる新規求人倍率は前年同月を0.27ポイント上回る7.24倍と2カ月連続で上昇しており、人材需給は再び逼迫してくることが推測されます。
有効求人数は前年同月比101.8%となり、19カ月連続で前年同月を上回りました。新規求人数も同100.7%と同じく19カ月連続で前年同月を上回っており、建設技能工への求人意欲は上昇傾向が続いています。
新規求職者数は前年同月比96.9%となり2カ月連続で前年同月を下回りました。
充足率は前年同月より1.56ポイント低下して5.08%となり、ハローワークで建設技能工を採用することは困難な状況が続いています。

<建設・採掘の職業の雇用関連指標の推移(常用・除くパート)>HR_202205m_004出典:厚生労働省「一般職業紹介状況」より作成

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