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【生産性向上レシピ②】施工管理をテレワークでできる時代がすぐそこに

編集部 2021年07月15日

コロナ禍により、急速に普及・拡大したテレワーク。しかし建設業界ではなかなか普及していません。現場に行かなければどうにもならない仕事が多いからですが、とりわけ「現場監督」として文字どおり現場を見守る必要がある施工管理は屋内外を問わず「現場に足を運んでの管理」が必須条件となるため、テレワークとはもっとも縁遠いと思われがち。しかし、その施工管理にもリモートワークの波がやってきていることをご存じでしょうか?

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施工管理の仕事は「現場に出てナンボ」

「施工管理の4大管理、5大管理」や「QCDSE」という言葉にあるように、施工管理業務は以下の項目に分けられます。

Q:Quality(品質管理)
C:Cost(原価管理)
D:Delivery(工程管理)
S:Safety(安全管理)
E:Environment(環境管理)

さらに道路などの土木分野では構造物の施工技術精度を発注者の規格基準に照らし合わせて管理する「出来形管理」があります。

いずれにしても施工の進捗具合を確認し、写真などの記録を残し、作業員の健康状態をチェックし、その合間を縫って書類を作成し……とあくまで「現場に出てナンボ」なのが施工管理の仕事でした。

そんな施工管理の業務をいったいどうやってリモートでやるんだよ、と思いますよね?

川田工業の場合:ヒト型ロボットを施工管理者の分身として遠隔操作

上で述べた施工管理の5大管理「QCDSE」のうち、品質管理(出来形管理)のリモートワークを実現しそうなのが川田工業です。川田工業は得意分野の橋梁建設において、芝浦工業大学、そして持株会社の川田テクノロジーズとタッグを組み、実験を開始しました。

でも、どうやって……? そこが川田テクノロジーズならでは。同グループ内にはカワダロボティクスなるヒト型ロボット開発・販売会社を持っています。このヒト型ロボットをアバター(いわゆる施工管理者の分身)とし、芝浦工大が開発した遠隔操作システムで操作するというのです。

01画像提供/川田テクノロジーズ

これなら、遠距離の現場に足を運びづらい高齢の技術者や障がいを持った技術者、さらに産休・育休取得者、そしてテレワーク従事者でも品質管理業務が可能になるのです。また双方向の高速データ通信をおこなうため、操作者だけでなく、遠隔地の別の社員や発注者などともデータ共有が可能です。作業後に測定データの整理や分析、帳票作成をおこなう手間も省けるでしょう。

大和ハウス工業の場合:現場の映像をAI技術で分析

大手ハウスメーカー・大和ハウス工業も施工管理のテレワークに対して意欲的。NECと手を組み、「スマートコントロールセンター」なる管制塔を全国に10か所設け、そこから200か所の現場をチェックするというものです。

02画像提供/大和ハウス工業

この実証実験では、施工現場の映像をNECのAI技術で分析し、掘削やコンクリートの打設など工事の進捗状況をデータベース化。工場での部材生産や物流倉庫からの部材輸送などの工程の最適化など品質管理に役立てます。

また作業員や建機、部材などの位置情報をデータベース化することで、建機による巻き込み事故や部材落下事故などの危険を事前検知し作業員の安全管理をおこなうとのこと。

2021年4月以降、この遠隔での管理対象を戸建住宅だけでなく店舗や物流施設などの大型施設の施工現場まで拡大し、現場監督の作業効率を3割向上させるというのだから期待は高まります。

リノベるの場合:ARグラスで施工管理リモート化への挑戦

リノベーション業界のパイオニアとして名高いリノベるでも、施工管理リモート化への挑戦が進められています。

「設計者と現場監督をはじめとする関係者間のコミュニケーション円滑化と、それによる施工品質の改善、さらに施工管理者の移動工数最大5割削減」を見込んでいるというリノベる。

施工管理職の負担のひとつとされるのが長い労働時間ですが、その長時間労働の一因が現場などへの移動時間です。現場が遠方だったり複数であれば、一日のほとんどを移動時間に費やすような状態になってしまいます。

そこで同社が目を付けたのはAR(Augmented Reality=拡張現実)グラス。

具体的には作業者がARグラスを着用し、投影された指示を図面と照らし合わせて確認します。設計者・施工管理者とは映像を介した視覚情報のリアルタイム共有をおこなうため、正確な情報伝達や迅速な意思疎通・認識合わせが可能になります。

03画像提供/リノベる

2020年3月に実証実験の開始を発表し、この10月からはすでに工務店パートナーとの協業という仮運用段階に入っているスピード感。電波状況の悪い現場ではどうなのかなどのトライアルもおこなっていくそうです。地方物件の施工管理も可能になれば一気に建設業界は変わっていくかもしれません。

完全リモート施工管理が実現する未来は着実に近づいている

以前、ヒューマノイド(ヒト型ロボット)開発の専門家に「現在のところ、漫画やアニメに出てくるような家事を一台でなんでもやってくれる万能ロボットは存在しません」と断言されたことがあります。人間が何気なくおこなっている家事のようなマルチタスクは実は非常に複雑な動きであり、基本的にシングルタスクしかできないロボットにはハードルが高いのです。

それと同様に、ボタンひとつで5項目の施工管理業務すべてをおこなってくれるシステムもまた、存在しません。部分的に施工管理技士の業務量を軽減するシステムが出てきてはいても、まだしばらくの間は「現場に出てナンボ」なのです。

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人材不足に加えて感染症対策というブーストがかかり、ICT化に向けた研究開発は加速しています。完全リモート施工管理が実現する未来は、一歩ずつですが着実に近づいています。

一方で、自社の施工管理技士求人がちっとも充足しない現実的な課題はいったいどうすれば解決できるのでしょうか?

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