設計者の孫の立場から日本武道館の秘話を探る前代未聞の漫画エッセイ。第6話はななななんと! 本記事が全世界初! 増築された「中道場」の超貴重な潜入レポートをお届けします。ぜひぜひご覧&拡散ください!(編集部)
記事初出:『建設の匠』2019年9月30日
みなさまこんにちは。漫画エッセイストのY田Y子です。
当連載も全10話予定のうち、いよいよ6話まで進みました。連載を始めるにあたり、母にすら「武道館ってテーマでそんなに書くことあるの?」とディスられ心配されましたがなんのその、ようやく歴史を振り返ったところで半分終了。多くの人の関心を集める音楽の話までまだまだたどり着けておりません。
今回も別の話を予定していましたが、ネット上に「9月11日からの長期休業に関心が集まっているうんぬん」の記事を多く見かけ、急遽、このような内容にしてみました。
今回ご紹介した「中道場」、一階の「かくれ富士山」があるあたりは、一般の方も使用できるスペースとなる予定。レポートを描くなら一般に公開されるタイミング(武道館再開同時を予定)の方が読者の記憶も新たなのでよいのでは、と関係者の方と話していたのです。
しかし改修中の今、すでにできあがった増築棟の仕上がりをお見せすれば、「本館の改築もきっと良いものになる」と思ってもらえるのではと思い、今回描かせていただきました。
漫画に描いたように中道場も、関係各位の粋なはからいが随所にある、心のこもった建物でした。
ひとつ大変残念なのは、日本武道館の方々は武士由来の伝統なのか、ご自分から声高に「ここをこんな風に工夫しました」などというような、みずからの長所をペラペラとアピールすることを好まない性格なのです。
なので今回描いた、たとえば「かくれ富士山」の意匠すら、特にマスコミなどに喧伝することはしないそう。こんな漫画で恐縮ですが、今回ご縁と許可をいただいて描けたのは、おそらく、とても貴重な記録なのだと思います。
よかったらぜひ拡散の上、中道場オープンの暁には、同行者に建物のトリビアとしてどんどん伝えていただけたら幸いです!(都市伝説のネタ元を目指すのです(笑))
★
当連載も当初の予定では残すところあと数話なので、もし「武道館のこんなことが知りたい」という希望などなどありましたら、私のツイッターまでお知らせください(ご希望に添えるかわからないけれど……言うだけタダなので(笑))。感想なども引き続きいただけたらとても嬉しいです。
ではまた、来月末お会いできますように!