2022年8月の建設業界の最新雇用関連データ
(1)建設業の就業者数・雇用者数・新規求人数
建設業の就業者数は473万人(前年同月比96.9%)と6カ月連続で前年同月を下回りました。雇用者数は389万人(同100.0%)と前年同月と同じでした。
<建設業の就業者数と雇用者数の推移>
公共職業安定所(ハローワーク)における建設業の新規求人数は68,817人(前年同月比104.8%)と21カ月連続で前年同月を上回りました。建設業における人材需要は高水準が続いています。
<建設業の新規求人数の推移(新規学卒者とパートを除く)>
(2)建築・土木・測量技術者(建設技術者)の雇用動向
ハローワークにおける建築・土木・測量技術者(常用・除くパート)の有効求人倍率は6.56倍(前年同月比0.35ポイント上昇)となり16カ月連続で前年同月を上回りました。
労働需給の先行指標となる新規求人倍率は2カ月連続で前年同月を上回り10.02倍(前年同月より0.49ポイント上昇)となりました。今後は、更に人材需給がひっ迫することが推測されます。
有効求人数は前年同月比104.8%となり20カ月連続で前年同月を上回りました。新規求人数も同103.7%と同じく20カ月連続で前年同月を上回っており、建設技術者の需要は増加傾向が依然として続いています。
充足率は前年同月より0.09ポイント上昇して3.26%となりましたが依然として低水準であり、ハローワークで建設技術者を採用することは困難な状況が続いています。
<建築・土木・測量技術者の雇用関連指標の推移(常用・除くパート)>
(3)建設・採掘の職業(建設技能工)の雇用動向
ハローワークにおける建設・採掘の職業(常用・除くパート)の有効求人倍率は5.71倍(前年同月比0.43ポイント上昇)となり、5カ月連続で上昇しました。
労働需給の先行指標となる新規求人倍率は8.16倍(前年同月比1.17ポイント上昇)となり、3カ月連続で上昇しました。今後は、更に人材需給がひっ迫することが推測されます。
有効求人数は前年同月比103.0%となり、24カ月連続で前年同月を上回りました。新規求人数も同105.1%と同じく24カ月連続で前年同月を上回っており、建設技能工への求人意欲は上昇傾向が続いています。
充足率は前年同月より0.56ポイント低下して5.23%となり、ハローワークで建設技能工を採用することは困難な状況が続いています。
<建設・採掘の職業の雇用関連指標の推移(常用・除くパート)>